2025年10月9日#企業法務
スタートアップの成長には、多額の資金が不可欠です。
そのため、自社の売上だけでなく、外部からの資金調達をうまく活用することが、スピード成長のカギとなります。
この記事では、スタートアップ資金調達の基本と、エクイティ(株式型)とデット(借入型)の違いをわかりやすく解説します。
スタートアップの資金調達方法は大きく次の2つに分けられます。
それぞれ特徴が異なり、企業の成長ステージやビジネスモデルによって最適な選択が異なります。
エンジェル投資家、ベンチャーキャピタル(VC)などの投資家に株式を渡して資金を調達
銀行や金融機関から借入を行う
エクイティは、特にハイリスク・ハイリターン型のスタートアップに適しています。
デットは、キャッシュフローが安定しはじめた成長後半フェーズに適しています。
| 比較項目 | エクイティファイナンス | デットファイナンス |
|---|---|---|
| 資金提供元 | 投資家 | 銀行・金融機関 |
| 返済義務 | なし | あり |
| 株式譲渡 | あり(希薄化) | なし |
| 経営関与 | 投資家の意向あり得る | 基本的に関与なし |
| 適したフェーズ | シード〜アーリー期 | グロース〜プレIPO期 |
最初はエクイティ中心、成長後はデット併用型にシフトするのが一般的なパターンです。
| 成長フェーズ | 資金調達手段の例 |
|---|---|
| シード・アーリー期 | エクイティ(エンジェル投資家、VC) |
| グロース期以降 | エクイティ+デットの併用 |
| プレIPO期 | デット中心にコストコントロール |
スタートアップにおける資金調達は単なる「お金集め」ではなく、事業成長戦略そのものです。
スタートアップごとに最適な資金調達設計を行い、事業ステージごとに柔軟に戦略を見直していくことが成功への近道となります。
他方で、資金調達にもメリット・デメリットがあるため、弁護士などの専門家と共に資金調達設計を行うことが重要です。
スタートアップ資金調達サポートに関するご相談はお気軽にどうぞ。