2025年11月18日#企業法務
フランチャイズ契約には必ずと言ってよいほど盛り込まれる「競業避止義務」。これは、フランチャイズ契約終了後や加盟店脱退後に加盟店オーナーが競合事業の実施を防ぐためや営業秘密漏洩防止のために設けられる条項です。
この記事では、競業避止義務の意味、設計のポイント、注意すべきリスクについて詳しく解説します。
競業避止義務とは、加盟店オーナーに対し、一定期間・一定地域において、競合するビジネスを行うことを禁止する義務を課す条項です。
これを設けることで、本部のブランド価値・ノウハウ流出を防ぐことができます。
期間・地域等の競業避止義務の内容が「合理的範囲内」でなければ、裁判で過剰な制限として、公序良俗違反と判断されて無効とされる可能性があります。
競業避止義務は、設定を誤ると以下のようなリスクを招きます。
フランチャイズビジネスにおいて、競業避止義務は本部ブランドを守るための非常に重要な仕組みです。特に、競合が少ない地方のフランチャイズにおいては、加盟店オーナーが競合事業を無断で実施することは、フランチャイズ本部にとって大きな損害になり得ます。しかし、競業避止義務の設計・運用を誤ると逆にトラブルの火種となりかねません。
適切な条項設計と、加盟者への十分な説明を徹底し、リスクを未然に防ぎましょう。
当事務所では、競業避止義務を含むフランチャイズ契約設計について、実務経験豊富なリーガルサポートを提供しています。