フランチャイズ契約締結の流れと注意点 本部が守るべき手続きとリスク管理

フランチャイズ本部にとって、加盟希望者との契約締結プロセスを正しく設計・管理することは、加盟希望者の安心感向上・契約トラブルの未然防止・本部ブランド価値の維持に直結する重要課題です。

この記事では、本部側が管理すべき「契約締結までの流れ」と、各段階での注意点を解説します。

1. フランチャイズ本部が管理すべきフランチャイズ契約締結までの基本ステップ

(1) フランチャイズ契約の締結までの注意点

ア. 推奨される流れ

 ① 加盟希望者からの資料請求・問い合わせ対応
 ② 本部説明会・個別面談の実施(事業モデルの説明)
 ③ 加盟希望者による資料検討・追加質問対応
 ④ 加盟希望者による現地視察(店舗見学アレンジ)
 ⑤ 法定開示書面の交付
 ⑥ フランチャイズ契約書ドラフト提示・内容説明
 ⑦ 最終同意取得後、フランチャイズ契約締結

イ. トラブルの原因

この流れを踏まずに急いで契約してしまうと、後に加盟店側から「説明不足」「契約無効」などの主張を受けるリスクが高まります。

(2) 加盟希望者への情報提供時にフランチャイズ本部が注意すべきポイント

ア. 具体的なチェックポイント
チェックポイント 本部の対応例
本部の実績・経営基盤説明 客観的なデータ(決算概要、直近店舗数推移)を提示する
既存加盟店の状況説明 売上推移、営業実態、加盟店満足度データを説明
契約条件の詳細説明 ロイヤルティ体系、支援範囲、競業避止義務等を丁寧に説明
将来収益予測の取扱い 「絶対儲かる」などの表現は禁止し、リスクも明示する

特に、収益モデル説明は加盟希望者の期待感を過剰に煽らないことが重要です。

イ. フランチャイズ本部が必ず整備しておくべき書類
  • 法定開示書面
    記載内容の正確性・更新漏れチェックが必須
  • フランチャイズ契約書ドラフト
    加盟希望者に十分な検討時間を与えるため、早期提示を心がける
    これらの不備は、後にフランチャイズ契約の解除や損害賠償請求のリスクに直結するため、フランチャイズ本部として細心の注意が求められます。

2. 加盟希望者対応で本部が意識すべきリスク管理

  • 説明義務違反リスク:必ず書面で情報提供し、説明履歴を記録する
  • フランチャイズ契約の解除リスク:法定開示書面交付義務、説明義務を遵守する
  • ブランドイメージ毀損リスク:トラブル発生時に速やかに内部対応フローを発動するリスク管理は単なる「契約書管理」ではなく、加盟希望者との信頼関係構築プロセスでもあります。

3. まとめ 正しい契約締結プロセスが本部ブランドを守る

契約締結プロセスは、単なる事務手続きではありません。加盟希望者から見たフランチャイズ本部の信頼性を決定づける重要な局面です。
フランチャイズ本部として、正しい情報提供と、誠実な対応を積み重ねることで、フランチャイズ契約後のトラブル発生リスクを最小化し長期的なフランチャイズブランド価値を高めることができます。
フランチャイズ契約締結のプロセス管理や書類整備に不安がある場合には、弁護士による契約締結フロー監査・法定開示書面レビュー支援を活用することをおすすめします。

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